ミッキーとの出会い

ミッキー初対面

野良犬がやってきた!

2016年4月のある晩、勤務先のレストランのエントランスに黒い野良犬がやってきた。
やつれて、ダニもいっぱい、悪そ〜な目付きをしています。
犬は大好きなのだけど、さすがに飲食店に野良犬は困る!
”コラ〜、しっ、っし!あっち行け!”と追いやりました。

が、それから連夜、閉店間際の時間になると、どこからかまたやってきます。
数日後には日中も出勤するとエントランス脇でちょこっと座って待ってます。
さらにエンジン音を覚えたのか、車でレストランに到着する前にどこからか走ってきて、車を追いかけて一緒にレストランまで走ってきます。

これは困った。。

おとうさん、やっと会えましたね!

養子入り

そんなこんなの日が10日ほど続き、さすがにこのままじゃ可哀想だなぁ。なんか可愛らしくも見えてきた!
よし!じゃ、今夜歩いて家まで帰るから、もし家まで着いてきたら我が家に迎え入れよう!と言うことに。まさか、リードをしている訳でもないのに、家までは来ないだろうとも思ってました。

が!店から約30分、後から着いてきたり、先回りして待ってみたりを繰り返し、我が家に到着。やるねぇ〜。
ここまで好かれたら!?もう養子に迎えるしかない。

パラオでは基本的に全ての犬はAnimal Shelter、日本で言うところの保健所に届出を出すことになっています。野良犬はいないと言うことです。
届出時に飼い主の情報、犬の情報を登録し、ドックタグが発行されます。このタグをしていない犬は野良犬と見なされ、保健所に連れて行かれてしまいます。
こんな事情もあり、そのままにしておく訳には行かず養子にすることにしました。

命名ミッキー

さて、届出をするためには名前が必要です。
どうしようかなぁ?と少しだけ悩みましたが、ミッキーに決定!
額のM字模様がミッキーマウスの感じに似てる?のでミッキー!

単純過ぎ。。でも、気に入ってますよ。

飼い主現る!

ミッキーとの愉快な日々が始まってから約1ヶ月後、まさかの飼い主さんが現れました。
いつものようにミッキーと出勤をしていると、地元の漁師さんが家族と一緒にカニを売りになってきました。
「あれ?バッツォ?」「バッツォだよね?お母さん!」と漁師のお母さんと子供たちがミッキー見て話し始めました。ミッキーも嬉しそうに尻尾をブンブンさせてます。

「もしかして、この犬のこと知ってます?」
「うん、ウチで飼ってた犬で、1ヶ月以上前にいなくなって、探しても見つからないから、どこかに行っちゃったと思ってた。」

まさか、このまま連れ戻されるのかミッキー、いや、バッツォ。。

「え〜っと、どうします?」
「ん?もう、ここにいるなら、そのまま大切にしてやってください。また会いに来るよ!」

良かったバッツォ、これで君は永遠にミッキーだ!
いろいろと漁師さん家族の話を聞くと、ミッキーは昨年10月生まれ、父はアメリカ人が飼っているジャーマンシェパード、母はパラオ雑種。良く食べてコロコロした子犬だった。数ヶ月前に近所の雌犬と仲良くなって、よく一緒に出かけるようになって家に帰ってこなくなっちゃったとのこと。
ミッキー、君は駆け落ちの結果、振られて路頭に迷ってうちに来たってこと!?
ちなみに、ジャーマンシェパードの血が入っているという話はその後、多くの方に否定されて、きっと誤情報なんだろうなぁと思います。

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